生活支援ロボットデザイン支援事業例 | CASE02
空圧式手首可動域改善補助装置の開発

パワーアシストリスト rewrist パワーアシストリスト rewrist ロゴマーク
  • 平成28年度〜個別課題解決支援事業
  • 開発企業/(株)デンサン(ロボット研究会)
  • デザイン事業者/(株)ホロンクリエイト

  • 商品名/パワーアシストリスト rewrist
  • 販売者/(株)デンサン
  • 参考価格/225,000円(税別)
  • レンタル価格
  • 本体単体 5,980円/月(税別)
  • 本体+制御ボックス 1,000円/月(税別)
  • 2018年4月に商品化。

空圧式足首可動域改善補助装置の開発について

 (株)デンサンは、大学と共同開発で、人工筋肉による空気圧を利用し手首部分を屈曲伸展させる機能を持つ運動補助装置の製品化を進めていました。製品化に向けたデザイン・量産化・事業化のご相談があり、KISTECでは「生活支援ロボットデザイン支援事業」での支援を実施しました。
 新たな開発を推進するよりも、先行商品化を達成している(株)エルエーピーとの協業を提案し調整しました。制御ボックスの開発、耐久性が脆弱である人工筋肉の改良等の課題がありましたが、(株)エルエーピーの制御ボックスや人工筋肉の代わりにベローズ等を共有することで、開発コストを抑え、開発スピードを早めることができました。さらに改良に向けては、機能的でよりユーザーが使い心地よく、量産化しやすい等を目指し、作業療法士によるユーザーヒアリングと課題の洗い出し、デザイニング、3Dプリンターによる試作と検討を繰返し、量産化設計まで支援しました。
 この製品は手首部分を屈曲伸展させることで、脳卒中の片側麻痺、脊柱狭窄症、パーキンソン病、腱鞘炎等の手首機能の運動補助機器です。また、高齢者の握力維持にも効果があります。
 07ページ、case01の(株)エルエーピーの商品化達成の成果を受け、KISTEC、デザイン事業者への信頼度も高まり、デザイン契約もスムーズに行うことができました。平成30年4月、商品化を達成、商品名も『relegs』と合わせた『rewrist』として、ロゴも(株)ホロンクリエイトが同じタイプのデザインにし、製品としての連続性も持たせました。
手をのせて把手を握り動かす。

手をのせて把手を握り動かす。

支援前は人工筋肉を使って手首の動きを確認。

支援前は人工筋肉を使って手首の動きを確認。

試作を全員で検証する。

試作を全員で検証する。

構造の検証。ベローズ(蛇腹)を使うことに。

構造の検証。ベローズ(蛇腹)を使うことに。

試作で使い心地や適正サイズを検討。

試作で使い心地や適正サイズを検討。