IoT技術による家具(椅子)の強度試験機の見える化

家具(椅子)の強度試験機の特徴

KISTECにある家具(椅子)の強度試験機(図1)は、昭和49年製の古い機器ですが正常に動作しています。しかし、下記のような問題点があります。

 ・ 試験機の制御盤(カウンター)を見ないと負荷の回数がわからない
 ・ 家具(椅子)が壊れても停止しないため、常に監視している必要がある
 ・ 他の場所(研究室など)で、試験機の様子を見たい

図1 家具(椅子)の強度試験機
図1 家具(椅子)の強度試験機

【Webベースの見える化システム】

図2 制御盤の裏にRaspberry Piやリレーを設置
図2 制御盤の裏にRaspberry Piやリレーを設置

 上記の問題を解決するために、IoT技術を導入してWebベースの見える化システムを開発しました。
 Raspberry Piを用いて、強度試験機のカウンタスイッチのON/OFFのデータ取得で回数のカウントやUSBカメラでの画像取り込みました(図2)。さらに、Raspberry Piの中にWebサーバを立ち上げ、これらのデータをネットワークに接続しているパソコンのWebブラウザで見ることが可能となりました(図3)。

図3 Webブラウザ画面
図3 Webブラウザ画面

ご活用いただける業種、分野等

今回のIoT技術による家具(椅子)の強度試験機の見える化の事例については、
木材加工、金属加工
の業種の方にお勧めです。
古い装置をIoT化することで、作業の効率化につながります。

【PRポイント】
Raspberry Piを利用して、このようなシステムを自分で構築したい時に、プログラム作成方法から技術支援することが可能です。

  • この分析事例に関連するお問い合わせ
  • 担当:情報・生産技術部 加工評価グループ