FE-SEMによる金属破断面観察

金属材料の破面(破損した切り口)を観察することで破損の原因を調べることができます。

電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM/EDS)

使用機器

電界放出型走査電子顕微鏡 株式会社日立ハイテクノロジーズ S-4800

延性破面
延性破面

金属が破断した際の正常な破面で、結晶組織が引きちぎられて破断する「粒内破壊」の破断面です。多くの窪みが確認できることから「ディンプル模様」とも呼ばれています。

粒界破面
粒界破面

金属組織の結晶粒界に沿って破壊が進行した場合に見られる破面です。例えば、応力腐食割れの場合はこのような破断面を示します。

疲労破面
疲労破面

破壊が進んだり止まったりを繰り返していく際に見られる破面で、ストライエーションとも呼ばれます。木の年輪のように見える筋目が破壊の進行を示したものですが、通常の構造部材は破面が小刻みに擦れてしまうためこのような綺麗な模様が残ることは稀です。

金属の破面観察は比較的低倍率で行われます。


ご利用を希望される方へ

このページのご紹介内容は、試験計測(依頼試験)でご利用いただけます。

料金表(単位欄にメーカー・型式を表記している場合:機器使用料金(特に記載がない限り単位は1時間あたり))
料金NO.項目単位(又はメーカー・型式)料金
K1010電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM) 5万倍以下観察倍率5万倍以下 1条件につき21,450円
K1015電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)   5万倍以下 条件追加観察倍率5万倍以下 1条件追加につき4,950円

関連リンク

  • この分析事例に関連するお問い合わせ
  • 担当:川崎技術支援部