強度試験機による座面強度の報告

強度試験機による座面強度の報告でわかること

 木製スツールの座面板には様々な種類の木質材料が使用されていますが、近年は接着剤で集成加工した座面が多く製作されています。座面は体重を支える重要な部分であり、JISでも座面強度は規定されています。
 椅子およびスツールの座面の強度に関するJIS規定は、構造体に対する試験であり、座面の強度だけを調べる試験ではありません。ここでは座面強度だけに注目し、座面を構成する集成加工の要素が強度性能に与える影響について調べたものを報告します。

図1 座面の強度試験
図1 座面の強度試験

ブロックサイズと配列の仕方について試験体を作成し、強度試験を実施

ブロックサイズと配列の仕方について試験体を作成し、強度試験を実施しました。

その結果、配列の仕方が強度に影響を及ぼしていることが明らかになりました。

また、樹種の影響を調べた結果、密度が高いほど強度が高い結果が得られました。

図2 ブロックサイズと配列の仕方の影響を調べるための試験体
図2 ブロックサイズと配列の仕方の影響を調べるための試験体
表1 ブロックサイズと配列の仕方の性能評価結果
表1 ブロックサイズと配列の仕方の性能評価結果
表2 樹種が強度に与える影響
表2 樹種が強度に与える影響

ご活用いただける業種、分野等

今回の強度試験機による座面強度の報告の事例については、「家具、木製品」にご活用戴けます。
座面の耐荷重を明らかにして性能評価を行うことで、製品の安全性向上につながります。

試験に決まった形はありません。試験内容や試験体の状況に合わせて柔軟に対応いたします。

ご利用を希望される方へ

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  • 担当:情報・生産技術部 加工評価グループ