ねじの緩み評価試験

導入

ねじの緩みや脱落は時に重大な事故につながるため、緩み防止の機能を高めた様々なねじ製品が開発されています。その実証試験として、ねじの緩み試験が行われています。
代表的なものに、米国航空規格NAS3350 に準拠した衝撃加振式のねじ緩み試験があります。

KISTECでは、現在、振動試験機を活用してこのNAS振動試験が実施できるよう取り組んでいます。まずは、M8ねじを対象に検証を行いました。

試験結果

試験治具と供試ねじ締結体を振動試験機に設置して、規定の条件で加振実験を行いました。

試験治具、供試ねじ締結体と試験装置の外観
図1 試験治具、供試ねじ締結体と試験装置の外観
加振条件
表1 加振条件

締付けトルクを変えて実験した結果、トルクに応じて緩みの有無が確認できました。

締付けトルクを変えた時の緩み試験結果
表2 締付けトルクを変えた時の緩み試験結果

また、緩み防止機能を有する市販のねじについても実験を行い、その効果を確認しています。
振動試験機を用いてNAS式のねじの緩み評価試験が実施可能であることが検証できました。


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