壁用クロスの抗ウイルス性能評価

製品化への課題

光触媒とは、光があたると触媒作用を発揮する材料で、光触媒加工製品に最大限の効果を発揮させるためには、製品の表面に光触媒が露出するよう加工すると共に、目的に応じた効果が発揮できることを確認するため、適切な性能評価方法を選択することが重要です。

しかし、微生物を用いた性能評価は評価者の技術習熟を必要とし、専用の設備も必要なため、各企業自身で行うことが難しい点が課題となっています。

KISTECの支援内容

光触媒工業会(PIAJ) では、性能や利用方法が適切であると認めた光触媒加工製品に対する製品認証を行っています。その性能評価はJIS の試験方法をもとにしており、PIAJ が認めた推奨試験機関で評価を行う必要があります。KISTEC はPIAJ 推奨試験機関として認められており、今回も製品の抗ウイルス性能を評価しました。

その結果、最終的にPIAJ が制定した性能評価基準を満たした製品が開発され、PIAJ 認証登録申請につながりました。