X線透視装置による電子基板、電子部品、機械部品等の内部観察、非破壊検査
X線透視装置装置の特徴
X線透視装置は、図1に示すように装置内部にて、観察サンプルに下方よりX線を照射し、上方に置かれたX線カメラに投影されたX線透過像により、観察サンプルの内部構造や欠陥等を調べるものです。
装置の外側は主に鉛や鋼板で構成された防護箱となっており、作業者は外部のパソコンを通じて作業がサンプルステージやX線カメラの傾斜・回転角等の観察状況を調整しながら、被ばくのリスクを受けることなく安全に透過像を観察することができます。
当所の装置はX線源の焦点寸法が1μm程度であり、細かな構造や欠陥の観察が可能です。主な観察対象として電子基板、電子部品、機械部品等があげられます。

以下、この装置による観察事例を紹介します。
〇ボールペン先端の観察例

〇携帯電話の観察事例

実装基板の観察事例

〇ペットボトルキャップ部の観察事例

〇銅パイプろう付け部

亜鉛鋼板溶接部に発生したブローホール

ご活用いただける業種、分野等
今回のX線透視装置による電子基板、電子部品、機械部品等の内部観察、非破壊検査の事例については、
「精密機器、電子機器、電子部品、医療機器、成型部品等の開発・設計・製造」分野の皆様におすすめです。
以下のようなお悩み・課題の解決にご活用ください。
・破壊せずに内部の状態を3次元的に調べたい
・様々なものの故障解析や品質確認がしたい
・分解や加工してしまうと状態が変化してしまうものを調べたい
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- 担当:機械・材料技術部 解析評価グループ